毎日毎日、はてしなく続く食事つくり。
朝、昼、夜とつぎからつぎへごはんの用意に追われるのってストレスに感じませんか?
わたしは料理が苦手なわけではないですが好きじゃないですし、結構なストレス。
家族が増えるともともと好きじゃなかった料理に本当にうんざりして、このままではマズい、と試行錯誤。
そんななかで、わたしなりに料理とうまく付き合っていく方法が少しずつわかってきたので紹介しようと思います。
ちなみに、我が家は幼児2人・大人2人の4人家族で私は時短での共働き。
同じように、料理がストレス過ぎてうんざり!もう嫌い!という方の気持ちが軽くなればうれしいです。
なぜ料理はストレス?原因はなに?
そもそもなんで料理にストレスを感じるんでしょう。
わたしは、「あらゆるタスクを大量にこなす必要があり常に時間を奪われる」からだと考えてます。
しかもそれを毎日やれば疲れるのもあたりまえ。
料理、といいますが大きく分けると
- 献立を考える
- 実際に調理する
- 後片付けをする
この3つです。そしてこれを繰り返す。
そのうえ「献立」「調理」「後片づけ」の3つはそれぞれ、さらに細かいタスクだらけ・・・。

こうしてみると「考える」ことや「手を動かす」ことがまんべんなくあり、全部こなすとそれなりに時間がかかるもの。
結果、ほかのやりたいことへの時間が奪われている!ということが私にとってはとてもストレスでした。
料理のストレスを解消する解決策5つ
わたしなりにみつけた解決策5つはこちら。
- 献立のパターン化
- レシピを使わない
- 買い物はなるべく自動化
- 便利家電をつかって自動化
- ミールキットをつかって自動化
上から紹介します。
献立のパターン化
カッチリ決める必要はないです、逆に縛られてストレスなので。
ざっくり、①献立の組み合わせと②日ごとのローテーションを決めるだけです。
献立の組み合わせセット
魚を焼く日は具沢山スープをつくる
肉炒めのときはサラダをつくる
こんなゆるい感じ。
日ごとのローテーション
木曜日はカレー
水曜日は焼き魚
豚肉の翌日は鶏肉
どちらもゆるいです。
でも、0→1で考えるよりも枠組みだけ献立がきまっていると、そこに食材を当てはめていくだけなので体感的にラクになりました。
ちなみに、木曜日がカレーというのは単純に「週後半は疲れてくるし手抜きメニューが欲しい」から。
ホットクックでカレーを作るので、食材カットだけ朝のうちにやっておいて、あとは予約調理で出来上がり!という優秀さです。
レシピを使わない
レシピって世の中にあふれてますよね。
レシピ本だって次から次に発売されるし、スマホでもいくらでも検索できるし。
でも、
- ありすぎて決めるのに迷う
- レシピを見ながら料理するのが意外に面倒
- 家の食材にちょうど良い分量のレシピがない
こんな風に感じるんです、わたしはとっってもズボラなので。
そこで、レシピをなるべく見ないことにしました。
味付けのパターン化
塩分濃度から調味料の量を算出(ロジカルクッキング)
それぞれ説明します。
味付けのパターン例
【なんとなく和風の味付け】醤油:みりん:酒:砂糖=1:1:1:0.5
【こども向けの味付け】ポン酢:マヨネーズ:砂糖=1:1:0.5
一例ですが、こんな感じで割合を常に固定した味付けのパターンをつくっちゃいます。
これを、1週間のなかで食材を変えつつローテーション。
さらに、もうひとつがロジカルクッキング。
ロジカルクッキングというのは、料理家の水島弘史さんや評論家の勝間和代さんが提唱している考え方です。
料理の出来上がりの塩分量を、全体の総重量の0.6~0.8%になるように調味料をくわえる
この通り料理すると本当においしくなります。
なにより、
- 料理の味にムラがなくなる
- 使う食材の量が変わっても味付けに迷わない
というメリットがあります。
これだけだと、実際なにをするの?というのがわかりにくいので説明しますね。
塩分0.8%のロジカルクッキング実践方法
スープなどの場合は水分こみでの、全体の重さをはかります。
例)具材の重量が500g
総重量×0.8% →必要な塩分量が算出
例)500g × 0.008 = 4g →4gが必要な塩分量
塩を使う場合は、STEP2で算出した量の塩をそのまま使えばいいのですが、実際にはほかの調味料も使うので調味料ごとの塩分濃度を加味します。
↓こちらはおもな調味料の塩分濃度の一覧です。

(具材の重量)×(塩分量%)= 使用する調味料の量 なので、
0.8%の醤油の例)
0.008 ÷ 0.017 = 4.7
→ 醤油の塩分量%は4.7%
具材500g × 4.7% = 23.5g
→醤油は23.5g
(必要な塩分量) × (塩の倍数)= 使用する調味料の量 でも計算可能。
0.8%の味噌の例)
具材500g × 0.8% × 8 = 32g
→味噌は32g
さらに調味料を複数使いたければ、その割合をかければOKなので、
例)塩分濃度0.8%で醤油と味噌を半々
具材500g × 4.7% × 0.5 = 10.25g
→醤油は10gくらい
具材500g × 6.7% × 0.5 = 16.75g
→味噌は17gくらい
あとは調味料をくわえて料理するだけ。
計算ばかりでめんどくさそうですが、
≪0.8%の塩分量計算≫
塩:重量 × 0.8%
醤油:重量 × 4.7%
味噌:重量 × 6.7%
くらい頭に入れとけば、あとはスマホで計算するだけなのでレシピを見ながら料理するより断然ラクです。
わたしの場合、塩・醤油・味噌くらいしか使ってないですがおいしくできるので十分。
一見むずかしそうですが、毎回の食材に左右されない味付けを何も考えずにできるので、料理が好きじゃない人にこそオススメです。
買い物はなるべく自動化
わが家では食材宅配(らでぃっしゅぼーや)をメイン使いすることで、スーパーに野菜を買いに行きません。
毎週野菜セットが届くのですが、金額と品数は同じなのに毎週野菜のバリエーションは変わるんです。
野菜を選ばなくなったことで、「献立を考えてから必要な食材をリストアップ→購入」ではなく「あるものを組み合わせて料理する」よう変化。

この、あるものベースでカタチ(料理)にするやり方で負担がガクッと減りました。
献立のパターン化と同じで、0→1をなるべくなくすだけで大分変わります。
以前は、スーパーで1週間分の献立をゼロから考えながら野菜を買ってましたが、めちゃくちゃ疲れることだったんですね・・・。
らでぃっしゅぼーやのもっと詳しい使い方やレビューについては、こちら↓の記事をご覧ください。
便利家電をつかって自動化
これは、初期投資が結構かかるのでハードル高め。
でも調理家電は何年も使うモノですし、仮に¥40,000のものを3年使うと考えても1日あたりたった36円。
これで毎日のストレスから解放されるなら、安いですよね。
リターンの方がめちゃくちゃ大きい。
家電を使うことで、
- 自分の料理スキルカバー
- 家電の平行利用で調理時間削減
- キッチンに立つ時間削減(拘束時間減)
ダイレクトに、手間と時間を減らしつつ料理の満足度が上がります。
わが家でとくに使うのは、
ホットクック
レンジ・グリル・オーブン…(ビストロ)
魚焼きグリル
食洗機
逆に、なるべくフライパンは使わないです。
フライパンを使うと絶対キッチンにいなきゃいけないので。
ホットクックやグリル、レンジなどを同時に使うことで、一気に何品か同時進行できて時間短縮にもなります。
同じ食材でも、グリルやホットクックなど使うモノによって全然違う料理になりますし、そもそも料理の腕がわたしより上です(笑)
ホットクックは特に、これがなければうちは回せない!というくらいのお気に入りですが、ほんとうに食材カット以降おまかせなのにおいしく仕上がって言うことなし。
デメリットも合わせ、実際のところのレビューはこちらの記事に載せているので、よければ参考にどうぞ。
もちろん、ホットクックでなくても電気圧力鍋だったり、便利な調理家電はたくさんあります。
ライフスタイルによって、ピッタリなモノを選ぶのがオススメ。
調理家電だけでなく、食洗機を使うことで後片づけも自動化できます。
わが家はビルトインですが、据え置きタイプで取り付け作業不要なものもたくさんあるようです。
家電を一気に購入するのは大変なので、「何が1番負担になっているか?」から優先度をつけてそろえていくのがいいですね。
ミールキットをつかって自動化
ミールキットは献立を考える手間をカットしてくれます。
つくる手間も減らしてくれますが、一番はやっぱり「考える」手間。
考える時間って目に見えませんが、実は料理に縛られるストレスな時間です。
「決める」手間をゴソッとなくしてくれるので、週に1~2回はミールキットの日をつくるようにすると、その日はめちゃくちゃ解放的な気分。(笑)
一週間の中で、ちょっと一息つける日になりますよ。
さらに、もうひとつうれしい点が「新しい味付けや組み合わせのレパートリーをマネできるようになる」こと。
わたしはミールキットを何種類か試してきましたが、献立を考える手間をなくして、さらに新鮮なおいしさを味わえるオイシックスのミールキットを一番ヘビーユーズしてます。
わたしの場合、自分でつくるごはんってマンネリで感動がないので、オイシックスのミールキットを使うと新たな味や組み合わせに出会えて楽しいです。
ストレスから解放されつつ、楽しめることもあるなんて一石二鳥。
オイシックスのミールキットの使い勝手、価格面の使いやすさも含めたレビューはこちら↓なので、興味のある方はぜひのぞいてみてください。
【おまけ】料理中に耳を使ってたのしむ
これはほかの家事も一緒ですが、料理中って意外と耳は空いてますよね。
なので、わたしは子どもがいないときはYouTubeを流したり、Amazonオーディブルで耳から読書することもあります。
もともと本が好きですが、子どもといるとなかなか読書時間はとれないのですごくありがたい。
YouTubeで好きな音楽を流してると、それだけでうんざりしてた気分も吹っ飛びます。
料理だって、「ながら」で充分ですよね。
なぜ料理が嫌いなのか?を分解してみると解決策もわかる
料理ってやることがめちゃくちゃ多いです。
なので、ひとによってはストレスに感じる部分も違うかもしれません。
わたしの場合は全部ひっくるめて常に時間を奪われるのがストレスでしたが・・・。
献立を考えるのが負担→決める手間をへらしてみる
実際の調理が負担→調理する時間をへらしてみる
後片付けが負担→使う食器の数をへらしてみる
といった具合に、どの工程がストレスなのかわかると解決方法も具体的になります。
なのでまずは、自分にとってストレスな部分を書きだしてみるのがオススメ。
意外にも、目に見えるかたちにするだけでも気持ちがラクになることもあります。
自分にピッタリな解決策をみつけて、すこしでも料理へのストレスがなくなるといいですよね。
料理のストレスを減らすには気持ちを「わりきる」
料理への「あきらめ」のようなわりきる気持ちも、解決策みつけるためには必要です。
妥協する、ともいえます。
例えば、
- レシピを見なくてもいい
- 「決める」ことは最低限にする
- 定番料理はつくらなくてもいい
- 1週間でバランスが取れればいい
- 自分のスキルを上げなくてもいい
- キッチンに立っている必要はない
- 無理に楽しむ・好きにならなくていい
わたしはこんな感じで自分がラクすることを最優先にしました。
そうすると、
「いかに手をかけずに効率化して、おいしく・栄養バランスとれた食事にするか」
とストレスを減らすべく自分なりに試せるように。
手を抜く、というと罪悪感を感じるかたもきっといますよね。
わたしもそうでした。
でも人間って「なにかを決める」だけでも精神力・体力を消耗するので、毎日の料理を効率化・自動化して考えることを減らすのってすごく意味があります。
結果、余裕をもって趣味を楽しんだり、ほかの家事をしたりと、生活そのものの質が上がるなら幸せですよね。
実際、わたしは子どもへのイライラが減ってよかったと思ってます。
料理にはルールや決まりはない
料理って、本当はルールなんてないです。
どうしても、
「毎日バランスよい食事をつくらなきゃ」
「料理は手を抜かずにしっかり向き合わなきゃ」
「最低3品はつくらなきゃ」
みたいな「しなければいけない」決まりばかりだと感じちゃいますよね。
でも、そんなことないはずです。
見えないルールにこだわって、ストレスだらけでますます料理嫌い→さらにストレスという悪循環になるほうが精神的にも身体的にも良くないですよね。
人それぞれ好きなことも得意なことも苦手なことも全然違うのに、同じ料理のあり方にこだわる必要はないですし、人それぞれピッタリな向き合い方があると思うんです。
ここで紹介した方法はわたしには合っていますが人によっては合わないものもあるでしょうし、大事なのは自分に合う向き合い方を見つけることですよね。